従業員数が5年間で約3倍に!280個の評価項目で査定と昇給基準が明確に
導入前の課題
まず、評価制度が主観に依存していたため、従業員からは「何が評価されているのかわからない」という声が多く聞かれました。
また、組織が急成長していたため、昇給や賞与の予算は確保されていましたが、その按分のロジックが明確でなく、不公平感が生まれていました。さらに、多様な職種が存在するため、一律の評価基準を設定することが困難であり、平等性を確保することが難しい状況でした。
「スマイル評価+モチベーション package」を使った実施内容
「スマイル評価+モチベーション package」の導入後、SENSTYLEグループでは年に一回の昇給タイミングでこのシステムを活用しています。具体的には、各事業所の利益から昇給予算を算出し、その予算を「スマイル評価+モチベーション package」で獲得したポイントの比率に基づいて按分しています。
この方法により、従業員がどれだけ貢献したかが数値で明確になり、公平な評価が可能になっています。また、ポイントの付与は日々行われ、月毎に集計されています。
気を付けたいポイント
「スマイル評価+モチベーション package」の導入と運用にはいくつか注意が必要です。一つは、申告制の評価制度では、従業員の性格や意識レベルによって申請数に偏りが出る可能性があります。この偏りを是正するためには、各事業所の管理者に対するアナウンスを強化したり、日々の会話の中でも、評価すべき出来事に対しては「スマイル評価+モチベーション package」を絡めて会話をし、意識付けを行なう必要があります。
また、ポイントの公開によって僻みや妬みが生まれる可能性もあります。SENSTYLEグループでは、評価を受ける側の承認欲求の充足と、他のスタッフへの刺激や伝播を目的として、ポイント獲得の際にメッセージツールを使って事業所全体に都度アナウンスをしていました。しかし僻みや妬みにも繋がるというデメリットもあったため現在は廃止しています。
運用の途中でルールを見直し、改善する柔軟性も必要です。