従業員満足度とは、従業員の満足度をあらわす指標のことです。ES(Employee Satisfaction)とも称されます。
少子高齢化による労働人口の減少や、転職が当たり前な昨今において、会社の生き残りや発展を目指すには「人材の定着化」が不可欠です。
そのため、従業員満足度の必要性が増しています。しかし、高め方がわからない経営者や担当者も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、従業員満足度が高い会社の特徴をはじめ、取り組み・施策も紹介します。
従業員満足度を高めたい場合には、ぜひ参考にしてください。
目次
従業員満足度に影響をおよぼす要素とは?
従業員満足度に影響をおよぼす要素は、以下の4点です。
企業ビジョンへの共感度
1つ目の要素は、企業ビジョンへの共感度です。
企業の方向性である「企業ビジョン」への共感度は、従業員満足度に直結します。
なぜなら、企業ビジョンに共感できれば、「自身の仕事がビジョン達成に直結しているので、頑張ろう」と思えるからです。
一方、企業ビジョンに共感できなければ、なんとなく仕事をこなす日々が続き、身が入りません。また壁にぶちあたっても、乗り越える原動力が出ないため、「なんとなくやっている仕事に嫌な要素も加わったので、さらにやる気が出ない」といった状況に陥りがちです。
仕事へのやりがい
2つ目の要素は、仕事へのやりがいです。
仕事へのやりがいとは、「仕事をする価値」や「仕事に対し張り合いがある」ことを指します。仕事へのやりがいが大きければ、仕事をする価値が高く、張り合いも大きいため、従業員満足度に結び付きます。
一般的に、仕事に対して「楽しみ」や「役に立っている」感覚があると、やりがいを感じやすくなります。
一方、仕事をする価値が見出せず、誰かの役に立っている感覚もなければ、仕事へのやりがいは低くなります。
マネジメント能力
3つ目の要素は、マネジメント能力です。
上司や組織全体のマネジメント能力が高いと、各人材に合ったベストな教育の実施が可能です。各自に適した教育ができると、最高のパフォーマンスを発揮できるため、従業員は仕事をするのが楽しくなります。
仕事が楽しくなれば、「ここで働き続けたい」という気持ちが芽生えるため、従業員満足度の向上につながります。
社内の人間関係
4つ目の要素は、社内の人間関係です。
上司はもちろん、同僚や部下との人間関係も、従業員満足度に影響します。
仕事は一日の大半を占めるため、人間関係がよくなければ、ずっとストレスや緊張感を抱えることになります。ストレスや緊張感が続くと、「この場から立ち去りたい」という思いが強くなるため、従業員満足度が低下しがちです。
一方社内の人間関係が良好であれば、職場自体の居心地がよくなります。居心地がよくなると「この環境で仕事を続けたい」という思いが強まるため、従業員満足度の向上につながります。
従業員満足度が高い会社の4つの特徴
従業員満足度が高い会社には、共通する4つの特徴があります。
具体的な特徴は、以下の通りです。
企業ビジョンへの共感度が高い
1つ目の特徴は、企業ビジョンへの共感度が高いことです。
企業ビジョンへの共感度が高いと、ビジョンの達成に向けて、責任感と使命をもって仕事に取り組めます。
責任感と使命はやりがいにつながり、仕事に対する満足感が増えることも特徴です。仕事への満足感が増えると、従業員満足度も高まります。
社内のコミュニケーションが活発
2つ目の特徴は、社内のコミュニケーションが活発なことです。
社内のコミュニケーションが活発だと、仕事に対する進捗状況の共有がスムーズにできます。進捗状況が共有できると、業務効率がアップするため、仕事を最短で終わらせられます。
仕事を最短で終わらせられると、自身の評価もよくなる傾向にあるため、モチベーションが増すでしょう。
適切な評価や、モチベーションの高まりは、従業員満足度の向上につながります。
従業員が自発的に取り組む
3つ目の特徴は、従業員が自発的に取り組むことです。
従業員満足度が高い企業は、従業員が当事者意識をもちながら、自発的に働く傾向にあります。
なぜなら、「仕事を誰かにやらされている」のではなく、「自分が率先して働く必要がある」と考えているからです。率先して働くと、従業員満足度も高まります。
業務効率につながる設備が整っている
4つ目の特徴は、業務効率につながる設備が整っていることです。
従業員満足度が高い企業は、従業員に対して一定のお金をかけています。その中には、設備への投資も含まれます。
~設備投資の例~
人事評価システム、ビジネスチャット、複合機、オフィスデスク
とくに業務効率につながる設備が用意されていると、従業員満足度を向上しやすくなります。なぜなら仕事に余計な時間をかけずに済むため、ストレスが減るからです。
ストレスの少ない職場は、従業員満足度が高い傾向にあります。
従業員満足度アップに向けた取り組み・施策を紹介
続いて、従業員満足度アップを目指したい場合に、取り組むべき施策を紹介します。
企業のビジョンを共有・浸透させる
1つ目の施策は、企業のビジョンを共有・浸透させることです。
ビジョンが共有・浸透できていない企業では、「従業員が思うように行動しない」や「上司に振り回される」などと相違が発生しがちです。
一方、企業のビジョンが共有・浸透する企業では、経営陣と現場の従業員が同じ方向を見ているため、一体感があります。一体感は従業員満足度の向上につながります。
ビジョンを共有・浸透させる方法の例は、以下の通りです。
・社内ツールの活用
・全体会議を開催
・社内報の作成
またビジョンは管理職だけではなく、全従業員に共有することがポイントです。そうすることで各自に当事者意識が芽生え、全体に浸透する速度がはやくなります。
コミュニケーションを促進する
2つ目の施策は、コミュニケーションを促進することです。
良好な人間関係が保てる企業で働くと、従業員満足度の向上につながります。
ストレスの軽減はもちろん、他者への理解が進み、業務も円滑に進みやすくなるからです。
コミュニケーションの促進方法には、以下のような内容が挙げられます。
・社員食堂の設置
・フリースペースの用意
・コミュニケーションツールの導入
・社外活動への補助金
・定期面談の開催
コミュニケーションをとると、部下の悩みにも気付きやすく、早急な解決にもつながるでしょう。悩みが大きくなる前に解決するため、快適な環境を維持しやすく、従業員満足度の向上も期待できます。
心理的安全性を高める
3つ目の施策は、心理的安全性を高めることです。
組織内で安心して自分の考えを発言できる「心理的安全性が高い」企業では、意見の交換や提案が活発です。
活発さは「風通しのよさ」にもつながり、ひいては「従業員満足度の高さ」にも直結します。
心理的安全性が高い企業を目指すには、以下を意識するとよいでしょう。
・従業員の失敗に寛容になる
・公平な評価の実施
・話しやすい環境をつくる
・従業員に成功体験を与える
設備面を整える
4つ目の施策は、設備面を整えることです。
従業員は、企業から与えられた設備を活用し、日々の業務を遂行しています。
そのため設備が整っていると、仕事も効率的かつ気持ちよく進められます。こうした環境は、働きやすさにつながり、従業員満足度の向上が可能です。
設備面の整備では、以下などの方法が挙げられます。
・広いオフィスに移転する
・オフィスレイアウトを変える
・OA機器を新調する
・人事評価システムを導入する
また従業員に対し、設備面での希望をとることもオススメです。
まとめ
従業員満足度を高めるには、まずは現状を知る必要があります。なぜなら現状を踏まえたうえで、「どのように企業ビジョンを浸透させるか?」や「ベストな設備」などがわかるからです。
また現状を知るには、現状の満足度を調査できる「パルスサーベイ」がオススメです。人事管理システム「ヒョーカクラウド」にはパルスサーベイ機能が搭載されており、サーベイの結果を蓄積・分析できます。
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また運用だけでなく、人事評価の構築までサポートしてくれる「人事評価構築パッケージ」を利用すると、システムの運用と合わせて人事評価全体のサポート対応も可能です。サーベイの結果を取り入れつつ評価を実施することで、従業員満足度の向上につながります。
従業員満足度を高めたい企業様は、パルスサーベイや評価機能も充実した人事評価構築パッケージを試してみてはいかがでしょうか?
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