昨今において、企業の発展に必要な「イノベーション人材」が注目を集めています。とは言え、イノベーション人材は必要だと理解していても、具体的な理由や育成方法が分からないケースも多いでしょう。
そこで当記事では、イノベーション人材の必要性をはじめ、育成方法も紹介します。
イノベーション人材について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
イノベーション人材とは?
イノベーション(Innovation)を日本語に訳すと、「革新」や「一新」です。
ビジネスにおけるイノベーションとは、既存のサービスに新たな技術や考え方を導入し、新たな価値や変革を与えることを意味します。その結果、社会に対してインパクトや革新的変化をもたらせるため、今までの常識を一新するケースも見受けられます。
またイノベーション人材とは、イノベーションによる新たなステージの形成はもとより、変化に対し軟軟に対応できる人材のことです。
イノベーション人材に求められる要素は、以下の通りです。
・自分の軸がある
・広い視野をもつ
・主体的な姿勢である
・コミュニケーション能力がある
そのため、イノベーション人材を欲する企業では、上記を意識した人材育成が求められます。
イノベーション人材を育成するメリット
ここでは、イノベーション人材を育成するメリットについて解説します。
困難を乗り越えられる組織ができる
イノベーション人材を育成するメリット1つ目は、困難を乗り越えられる組織ができることです。
イノベーション人材を育成すると、軸がある人の輩出が可能です。
また軸をもつと「すすむべきゴール」が見えるため、困難な課題が立ちはだかっても乗り越えられます。こうした人を多く育成することで、企業に対し困難な課題をつきつけられても、組織で一丸となって乗り越えられます。
組織として最大限の力を発揮できる
イノベーション人材を育成するメリット2つ目は、組織として最大限の力を発揮できることです。
組織が最大限の力を発揮すると、企業の利益向上にもつながり、持続的な発展が可能になります。
イノベーション人材が、組織の力を最大限に発揮させられる背景には、広い視野をもつ点が挙げられます。なぜなら、広い視野をもつことで、以下の発見が可能だからです。
・既存商品/サービスの問題点
・問題に対する改善案
・ライバル企業に差をつける方法
活発な組織ができる
イノベーション人材を育成するメリット3つ目は、活発な組織ができることです。
イノベーション人材は、主体的な姿勢をもちあわせます。
またイノベーションをおこすには、「新たな変革」を受け入れる柔軟性はもちろん、はじめての事象にも自分で考え対応する力が求められます。そのため、積極的な姿勢をもちあわせる「イノベーション人材」の存在が欠かせません。
さらに積極的な姿勢は社内の活性化にもつながることから、チーム全体・ひいては企業自体が活発な組織になります。
活発な組織は、新たなイノベーションも起こしやすく、さらなる活性化が期待できるでしょう。
チームの結束が強まる
イノベーション人材を育成するメリット4つ目は、チームの結束が強まることです。
イノベーション人材はコミュニケーション能力が高く、周囲のメンバーと協力しあい仕事をすすめられます。
たとえば新商品・サービスの開発をする際にも、良いアイデアを思いつくだけにとどまりません。アイデアを商品にできる人や、商品の販促・宣伝ができる人の協力を仰ぎつつ、具体的な商品・サービスとして形にできます。
また日々において、イノベーション人材が「高いコミュニケーション能力」を駆使することで、チームの連帯感や、関係部署への協力体制の強化につながります。
つまりイノベーション人材を育成すると、人材を起点とし、チームの結束が強まると言えます。
イノベーション人材を育成する方法・ポイントとは?
つづいて、イノベーション人材を育成する方法・ポイントについて解説します。
1:イノベーションを定義する
イノベーション人材を育成する方法・ポイントの1つ目は、自社が求める「イノベーション」を定義することです。
イノベーションそのものは「今までにない商品・サービスをつくる」と定義できます。しかし、そのままの定義では漠然としすぎるため、自社にとっての「イノベーション」を定義する必要があります。
また定義する際には、イノベーションによって、具体的になにを実現したいかも明確にしましょう。
~自社にとっての「イノベーション」の定義(例)~ ・リモートワークが不可能と言われる「業界・業種」だが、可能にしてみせる ・IT技術との融合によって、全国に点在している取引先と顧客をマッチングさせる |
自社にとっての「イノベーション」の定義にもとづき、実現できる人材を育成します。
2:経営者・管理職がリーダーシップを意識する
イノベーション人材を育成する方法・ポイントの2つ目は、経営者・管理職がリーダーシップを意識することです。
イノベーション人材を育成し、企業のイノベーションをすすめるためには、経営者や管理職自身のリーダーシップが欠かせません。
イノベーションをすすめる際には、はじめて経験することも多いです。そのため、部下任せといったスタイルは通用しないからです。つまり経営者・管理職が率先してリーダーシップをとり、部下をまとめる必要があります。
たとえ部下がイノベーション人材だとしても、上司にリーダーシップがなければ、見切りをつけられる可能性もあるでしょう。
また、経営者・管理職のリーダーシップを間近に見ることで、従業員への積極性の向上にもつながります。
3:育成担当者を用意する
イノベーション人材を育成する方法・ポイントの3つ目は、育成担当者を用意することです。
なんとなくイノベーション人材を育てようといった考えでは、なかなか育成はできません。なぜなら、自社にとってのイノベーションを実現できる人材は、勝手に育つものではないからです。
自社にとっての「イノベーションの定義」を理解させ、ベストな方法をとれるよう導く必要があります。
ベストな方法に導くためには、指導者が必要です。そこで、イノベーション人材を輩出するための「育成担当者」を用意します。また育成担当者には、以下のポイントを理解してもらいます。
・育成担当者の役割
・育成の手順
同時に育成担当者のスキル・レベルも確認し、不足次項については、本人に自覚してもらうとともに、研修・教育といった機会も設けると良いでしょう。
4:企業文化や風土を見直す
イノベーション人材を育成する方法・ポイントの4つ目は、企業文化や風土を見直すことです。
イノベーション人材を輩出するには、イノベーションを起こしやすい環境づくりが必要です。現在の企業文化や風土が「イノベーションを起こしにくいもの」であれば、環境自体を見直しましょう。
またイノベーションを起こしやすい環境の特徴は、以下の通りです。
トライ&エラーを繰り返す
挑戦し、失敗しながらも成功を目指す「トライ&エラー」を繰り返すことで、新たな商品やサービスが完成します。
そのため、企業自身が失敗をおそれない姿勢で挑み、従業員にもどんどん挑戦させることで、イノベーションを起こしやすくなります。
多様性がある
イノベーションを1人で実行するのは難しいため、周囲のメンバーとの協力が必須です。
またメンバーの中に「外部の人材」や「海外の人材」などを活用し、多様性をもたすことで新たな変革が起こりやすくなります。
組織に流動性がある
組織が固まると、新たなアイデアが生じにくくなるため、組織に流動性があるとイノベーションを起こしやすくなります。
そのため、普段から人員配置を柔軟にできる状態を維持すると良いでしょう。
人事評価システムを使うと、スムーズな人材配置が実現できます。
まとめ
イノベーション人材を育成すると、困難を乗り越えられる活発な組織がつくれます。また結束力も強くなるため、最大限の力を発揮できるでしょう。
こうしたイノベーション人材の育成には、イノベーションの定義をはじめ、企業文化や風土の見直しも必要です。さらに、経営者・管理職のリーダーシップや育成担当者の用意もマストだと言えます。
またイノベーション人材の育成を実現するには、全従業員の管理をおこない、関係者への周知なども必要です。人事管理システム「ヒョーカクラウド」を使うと、人事評価がスムーズに実現できる点はもちろん、イノベーション人材の管理や育成に役立ちます。
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