パートやアルバイトにとって、昇格や時給アップは意欲向上につながります。
一方で昇格や時給アップがない現場では、「頑張っても評価されないから、適当に仕事をしよう」という気持ちになりがちです。
とはいえ、とりあえず昇格や時給アップさせる考えでは、失敗する可能性が高いでしょう。
また、そもそもの「昇格基準」や「時給の決め方」を悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、パートやアルバイトの昇格基準や時給の決め方やポイントを解説します。
実際の成功事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
アルバイトの昇格・時給アップを行なうメリット
アルバイトの昇格や時給アップを行なうメリットは、以下の通りです。
モチベーションアップ
時給アップが実現すると、従業員は「自分の価値を評価してもらった」と思うため、やる気が出てきます。高く評価してもらった企業や店に対し「ここで頑張ろう」という思いも芽生えやすくなるでしょう。
また昇給すると、自身の業務への責任感が増すため、後輩の見本になるような行動を取るようになるものです。
生産性や売り上げを意識した行動が芽生え、会社や店舗の発展につながる動きが期待できます。
離職率の低下
少子高齢化による人手不足問題は、正社員だけにとどまらず、パートやアルバイトにも影響が出ています。
そのため、パートやアルバイトの採用に苦戦する雇用主も多いでしょう。こうした状況下では、離職者を1人でも減らしたいものです。
昇給や時給アップがかなう環境は、離職を思いとどまる要素になります。
評価される環境によって「モチベーションアップ」が実現すれば、職場の雰囲気も明るくなり、離職率の低下が期待できるでしょう。
応募者の増加
昨今では、さまざまな情報がインターネットを介し、周囲に伝わります。
企業や店の評判はもちろんのこと、在籍している従業員や退職した従業員からの口コミ内容も同様です。
「きちんと評価し、昇給や時給アップできる職場」や「モチベーションの高い人が多い職場」では、良い評判が口コミや情報として拡散されます。良い情報が拡散されると、入社志望者の増加が見込まれます。
自然と応募者が増えれば、担当者が採用にかける労力も減るでしょう。
アルバイトの昇格・時給アップを行なうデメリット
アルバイトの昇格や時給アップについて、メリットがある一方で、デメリットも存在します。詳細は以下の通りです。
コストがかかる
時給を上げると、その分において人件費が高くなります。
時給ダウンは容易にできないため、アップさせた時給での支払いがずっとつづくでしょう。
とはいえ、モチベーションアップ・離職率の低下・応募者の増加といったメリットがかなうのであれば、時給アップは必要な投資だといえます。
社内環境に悩む場合には、思い切って昇給・時給アップに取り組む姿勢も大切です。
降格・時給ダウンがむずかしい
一度昇給や時給アップをすると、よほどの理由がない限り、時給ダウンはむずかしいでしょう。時給ダウンを決行した場合には、モチベーションダウン、離職、職場の雰囲気が悪化するといったデメリットが予想できます。
降格についても、当事者のモチベーションダウンにつながるため、慎重に行なう必要があります。
とはいえ、降格や時給ダウンがやむを得ないケースもあるでしょう。
こうした事態に備え、降格や時給ダウンに対する「明確な基準」を設けることが大切です。
昇格・時給の基準を明確にした成功事例
ここでは、アルバイトやパートの「昇給や時給の基準」を明確にし、成功した事例を紹介します。
~コンビニエンスストア業界A社様のケース~
アルバイトが月平均で1~2名離職し、在籍スタッフも、遅刻や受け身の姿勢で生産性のない動きが目立ちました。アルバイトを募集しても、応募がなく採用にも苦戦します。
そこで状況改善をしたいと考え、評価システムの導入を検討します。しかし、一般的な評価システムは導入に半年ほどの時間がかかり、コストも大きな負担になることから導入をためらってしまいました。
こうしたなか、シーグリーンの人事評価システム「評価ポイント」は、すぐに活用でき、コスト的にも手をだしやすく成果も出そうだと考え導入を決意。評価ポイントは、自身の頑張りといった行動や成果をポイントで獲得できることが特徴です。獲得ポイントを四半期ごとに評価し、ポイント数に応じて「時給」や「昇格」を決定します。
A社様では評価ポイント導入後に「離職者ゼロ」となり、新人3名の獲得にも成功。
チームの連携力や売り上げアップ(日販10万円以上)の実現など、風向きが良い方向に変化しました。
アルバイトの昇格・時給アップ時のポイント
つづいて、アルバイトの昇格・時給アップ時のポイントを解説します。
明確な基準を設ける
「頑張ったので時給を100円上げます」のように、なにを「頑張り」と認めたかがわからない不明確な基準はNGです。なぜなら、基準がわからないと「主観で判断された」と思われるからです。
主観での判断は、不公平な印象を与えます。
そのため、時給アップには「なぜアップしたか?」という理由が不可欠です。理由の要素には、日々の努力・行動・結果などが含まれます。
また、評価する側とされる側の双方が、時給を上げるための評価基準(いつ・誰が・どのように・なにを評価する?)を把握することが大切です。
評価基準の例 |
【コンビニエンスストアのケース】 スタッフの以下のような頑張りをポイント化し、円に換算して時給アップを行なう。 ●入退店されたお客様に必ず挨拶を実施 2ポイント ●電子レンジの清掃 2ポイント ●ATMの掃除 1ポイント ポイント数=円と換算し、たとえばトータル40ポイントであれば、次期から時給40円アップとする |
日頃から基準をスタッフに周知する
前述で決めた明確な基準を、あらかじめスタッフに周知することで、「〇〇ができたら時給100円アップだから頑張ろう」と思ってもらえます。
明確な基準を示しておくことは、企業や店に対する透明感につながり、エンゲージメントやモチベーションアップも期待できるでしょう。
また基準を示すことで、目指すゴールが見えやすくなり、行動への迷いが少なくなります。
フォローアップが欠かせない
基準を周知していても、「この基準をクリアするには、どうすれば良いのか?」と悩むケースもあります。
こうした悩みに対応すべく、常にフォローアップが欠かせません。
たとえば「Cランクになるには、お客様が少ない時間に【なにがどこにあるのか?】をチェックすると良いよ。まずは、レジ下の端から端まで順番に並ぶものをチェックしよう」など、具体的な説明をすると良いでしょう。
具体的な方法がわかることで、道筋が見えるため、やる気につながります。
アルバイトの昇格・時給アップを正しく実践しよう
昇給・時給アップを正しく実践することで、アルバイトのモチベーションアップ・離職率低下・応募者の増加はもとより、企業や店舗の発展も期待できるでしょう。
アルバイトの昇給・時給アップを正しく実践したいとお考えの企業様には、シーグリーンの評価システム【評価ポイント】がオススメです。
導入が簡単ですぐ活用でき、スタッフもポイント獲得に向けて楽しく取り組めます。もちろん、適切な評価も実現できます。
アルバイトの昇給・時給を適切に実施したい場合には、評価ポイントをぜひお試しください。
【令和版】評価制度の作り方をプレゼント!
【令和版】評価制度の作り方
この資料で分かること
- 今、人事評価制度を作る必要性
- 人事評価制度 タイプ別メリット・デメリット
- 評価項目サンプル