従業員一人ひとりの成長を促進し、組織の活性化につなげる重要な要素として「1on1ミーティング」が挙げられます。1on1ミーティングを適切に準備し、実際の運営をスムーズにすすめることで、有用な効果が得られるでしょう。加えて「効果的なテンプレートシート」が存在すれば、確実に1on1ミーティングの効果を高められます。
そこで当記事では、1on1ミーティングの重要性や効果的なすすめ方をはじめ、成長促進につながる「テンプレートシート」についても紹介します。1on1ミーティングを実りあるものにしたい場合には、当記事をお役立てください。
目次
1on1ミーティングの重要性
1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う定期的なミーティングのことです。1on1ミーティングの実施によって、部下の「悩みや課題の把握」「長期的なキャリア形成の支援」「モチベーション向上」など、さまざまな利点があります。
しかし、単に1on1ミーティングを実施しただけでは、十分な効果を得にくいでしょう。効果的に1on1ミーティングを行うには、適切な準備と運営体制が不可欠です。また、適切なテンプレートシートがあることで、円滑かつ効果的にすすめやすくなります。
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詳細はこちら効果的な1on1ミーティングに向けた流れ
1on1ミーティングを効果的に行うには、適切な手順を踏むことが大切です。ここでは、基本的な流れを解説します。
1、事前準備をする
効果的な1on1ミーティングに向けて、事前準備は重要です。事前の情報収集によって、建設的な対話が実現しやすく、ミーティングの質を高めやすくなるでしょう。
まずは、前回ミーティングの進捗および課題を精査します。そのうえで、最近の業務進行の情報や長期的なキャリア目標を振り返ります。今回の「ミーティングのゴール」についても、上司としての目標を決めておくことで、軸にそって話をすすめられるでしょう。
2、対話を構造化する
前述の「事前準備」の内容を踏まえたうえで、1on1ミーティングでの対話について、構造化しておきます。対話の構造化は、いわば「1on1ミーティングの台本づくり」だといえるでしょう、対話内容を構造化することで、ポイントを踏まえたミーティングが実現しやすく、無駄も省く流れにもつながります。
内容としては、以下の順番がよいでしょう。
- ①前回ミーティング以降の進捗と課題を振り返る
- ②業務の遂行状況を確認する
- ③部下の課題や悩み、長期的なキャリア目標を確認する
- ④課題解決に向けた具体的な行動計画を立案し、適切な支援策を検討する
3、フィードバックを提供する
1on1ミーティングでは、フィードバックの提供も重要です。部下の強みや改善点を明確にすることで、自身の業務遂行状況を客観的に理解し、今後の行動につなげやすくなります。
たとえば、「業務の効率化に長けており、迅速にタスクをこなせることが強みだと思います。一方で、プレゼンテーションの資料づくりにはまだ課題があるようです。資料の構成や視覚的な工夫について、アドバイスさせてください」など、具体的なフィードバックを伝えます。
1on1ミーティング用のテンプレートシート
ここでは、先述のポイントを踏まえ、1on1ミーティングの効果を最大化するためのテンプレートを提案します。そのまま活用してもよいですし、自社に合ったアレンジを加えるのもよいでしょう。
ミーティングを開始する
いきなり本題に入るのではなく、まずは導入部分で双方の状況を確認し、スムーズにミーティングを進行することが大切です。ミーティングの開始時に活用できるテンプレート内容は、以下の通りです。
- 前回ミーティングからの進捗確認をします
- 前回ミーティングでは、〇〇さんの課題やキャリア目標は●●でした
- 前回の課題はどの程度解決できましたか?
- 今回までの間に、新たな気づきや学びはありましたか?
- 今回のミーティングでは、〇〇を目的としてすすめます
現状の課題確認
現状の課題確認は、今後の成長を踏まえるうえで、欠かせない要素です。課題確認時に活用できるテンプレート内容は、以下の通りです。
- 現在抱えている課題は何ですか?
- キャリア目標や将来的なビジョンはありますか?
- 「強み」や「伸ばしたい能力」は何ですか?
- 「弱み」や「克服したい能力」はありますか?
アクションプラン
課題確認ができたら、実際にどのように行動するかを示す必要があります。アクションプランを提示する際に活用できるテンプレート内容は、以下の通りです。
- 課題解決に向けて、どういった行動ができそうですか?
- 〇〇(※具体的な取り組み)を行うのはどうでしょうか?
- 次回ミーティングまでの行動目標をたててみましょう
フィードバック
最後に適切なフィードバックを実施することで、今後の目標ができると同時に、部下のモチベーション向上につなげられるでしょう。フィードバック時に活用できるテンプレート内容は、以下の通りです。
- 良い点や強みは〇〇なので、引き続き期待しています
- 改善が望ましい点は〇〇です。〇〇を克服することで、さらなる飛躍が期待できます
- 部下の意欲向上につながるエールやアドバイス
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詳細はこちら1on1ミーティングの効果促進には、人事評価との連携が必要
1on1ミーティングの効果を最大限に引き出すには、人事評価制度との連携が重要です。
人事評価制度との連携の重要性・メリット
人事評価制度では、部下の業績・行動・スキルなどを多角的に評価します。一方で1on1ミーティングは、上司と部下が直接対話を重ねることから、部下の特性や働きぶりを理解するのに役立つでしょう。
人事評価制度による客観的な評価データと、1on1ミーティングによる主観的な情報を組み合わせることで、強みや改善点を立体的に捉えやすくなります。部下の全体像を詳細に把握できるため、長期的なキャリア開発や、きめ細かな育成計画の立案も可能です。
自身の評価が人事制度と連動するのがわかれば、上司からのフィードバックにも耳を傾けやすくなります。人事評価制度と1on1ミーティングの効果的な連携は、組織全体のパフォーマンス向上にも寄与するでしょう。
人事評価構築パッケージの活用
シーグリーンの「ヒョーカクラウド」は、1on1ミーティングと人事評価の連動を実現する有効なツールであり、1on1ミーティングの内容や成果を人事評価とリンクさせられます。従業員一人ひとりのスキル評価結果を「一画面で表示する機能」も備えています。
当パッケージの活用によって、1on1ミーティングの議論について、組織の人事評価制度と整合性のある形ですすめられるでしょう。上司と部下が1on1ミーティングで話し合った内容が、より公平な人事評価につながるといえます。従業員のスキル把握も容易になるため、組織全体のタレントマネジメントとしての活用も可能です。
テンプレートと人事評価システムで「1on1ミーティングを効果的」に実現しよう
1on1ミーティングを効果的に活用するには、人事評価制度との連携が重要です。1on1ミーティングのテンプレートを活用しつつ、シーグリーンの「ヒョーカクラウド」も活用すれば、効果はさらに高まります。
人事評価制度と1on1ミーティングの連携を通じて、部下の成長を確実に促進し、組織全体の活性化につなげられるでしょう。是非この機会に、シーグリーンの人事評価制度構築パッケージをご検討ください。
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